ひまわり7号が復旧

ひまわり7号が復旧し、ひまわり6号は再度バックアップへ回る。

運輸多目的衛星「ひまわり7号」の気象観測に係る地上処理システムの復旧について

ネットワーク機器の故障とのことだが、これは事前に予測しがたい種類のトラブルだろうから、致し方ないなぁという感じである。ただし強いて理想を言えば、トラブル発生後に瞬時にバックアップ機に切り替わるような運用はできないのだろうか。次期のひまわり8号・9号ではそこにも期待したい。

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「ひまわり7号」の地上処理システムの異常

運輸多目的衛星「ひまわり7号」の地上処理システムに異常が発生し、昨年末以来久しぶりに、8月3日の昼から「ひまわり6号」が登場した。

運輸多目的衛星「ひまわり7号」の気象観測の地上処理システムの異常について

それほど大事なトラブルではなさそうなので回復を待ちたい。なお気象衛星の稼働期間の方も、今回の突然の交代も含めてデータを更新した。

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ひまわり7号が通常の観測運用体制に復帰

今年の10月に発生したひまわり7号の地上処理システムトラブル以来、ひまわり6号による代替観測がずっと続いていたが、以前から予告されていたように、本日の日本時間12時から約2ヶ月半ぶりにひまわり7号が気象観測運用に復帰した。

なお、ひまわり6号の代替期間の詳細については、気象衛星画像のページを参照してほしい。

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ひまわり7号のトラブルは太陽妨害が原因

気象庁から、ひまわり7号の地上処理システムに不具合発生の原因が発表された。

運輸多目的衛星新2号(ひまわり7号)の気象観測の地上処理システムの復旧について

今回の不具合は太陽妨害によるシステムの誤動作が原因のようだ。この太陽妨害とは何かについては、上のプレスリリースに説明がある。

「太陽妨害」とは
太陽からはさまざまな周波数の電磁波が輻射されております。
地上設備のアンテナは常に静止軌道上の衛星に対して向けられており、この延長線上を太陽が横切るときに衛星からの電波に太陽からの電磁波が加わり通信品質の劣化が生じます。
これを太陽妨害と呼び、北半球に受信設備がある場合、春分の日の前と秋分の日の後にそれぞれ数日間正午頃に発生します。

ちなみに太陽妨害については、春分・秋分季の観測計画の中ではきちんと考慮されている。それにもかかわらず今回の障害が発生してしまったのは、ひまわり7号への交代後の初の太陽妨害で出てきたバグ(?)ということではないだろうか。また、ひまわり6号は東経140度、ひまわり7号は東経145度と、少し離れた位置に静止しているため、気象衛星の方角を向くアンテナが太陽妨害を受ける時間帯も若干異なるはず。もしかするとそういう違いも影響したのかもしれない。

なお衛星配信の運用計画によると、もともとひまわり7号の地上設備点検が11月9日から始まる予定だったし、せっかくだからひまわり6号の運用をもうしばらく続けよう、ということになったようだ。ひまわり運用状況によると、12月22日からひまわり7号に戻るようである。

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ひまわり7号の地上処理システムに不具合発生

ひまわり7号の地上処理システムに異常が発生したようだ。

運輸多目的衛星新2号(ひまわり7号)の気象観測の地上処理システムの異常について

地上処理システムの問題のようなので、大きな影響はないと考えられる。

なお「デジタル台風」の方は、「ひまわり7号」から「ひまわり6号」への切り替えに対応済みである。

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ひまわり7号、本日からスタート!

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かねてからの予定通り、本日正午からひまわり7号による観測が正式にスタートした。ひまわり7号が「待機中(Standby)」から「運用中(Operational)」に、ひまわり6号が「運用中」から「待機中」へと気象観測運用の切り替えが実施され、静止衛星による気象観測の主役が交代したのである。デジタル台風サイトでも切り替えは無事に終了した。

ひまわり運用状況 (気象衛星センター)

ただし今回の切り替えは、前回の切り替え(ひまわり6号、本日からスタート!)ほど大きな意味を持つイベントとは言えない。というのも、ひまわり7号は今日が新人デビューというわけではないから。ひまわり6号故障時の代役としては短期間ながら既に4回も登場しているし、皆既日食観測の際にも独自の観測画像を送信するなど、バックアップ機としてのひまわり7号はすでに現役として働いてきたのである。

また、ひまわり7号が気象観測をスタートした後も、データ中継機能については引き続きひまわり6号が主役を担うことになる。ひまわり7号の静止位置は東経145度と、ひまわり6号の静止位置の東経140度とは異なる。従来の受信アンテナを使い続けるには、ひまわり6号が今後も中継を続けてくれたほうが望ましい。そのため、ひまわり7号で観測したデータも、引き続きひまわり6号を経由して世界に配信されることとなった。

今日から少なくとも5年間、天気予報に出てくる気象衛星画像はひまわり7号が中心となる。またひさびさの国産衛星の活躍にも期待したい。

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感動を呼ぶ「最後の画像(写真)」

小惑星探査機「はやぶさ」が最後に撮像した地球画像が、多くの人の感動を読んでいる。

ISAS | 「はやぶさ」大気圏突入/カプセルも発見 / トピックス
ISAS | ラスト・チャンスの地球撮像 / トピックス

燃え尽きる前の人生(?)最後の仕事というだけでも感動的であるが、それだけではない。60億キロメートルも飛んでようやく地球という故郷を目前にするところまで戻ってきたのに、どうやっても故郷に戻ることはできないという、存在そのものが悲劇的である。それに加えて「はやぶさ」プロジェクトそのものにドラマが詰まっていた。世界初のミッションと不足する予算、着陸の成功と失敗、行方不明と再発見、数多くのトラブルとその解決、そしてカプセルの帰還と探査機の炎上。。。知人もこのプロジェクトに関わっていたそうだが、素晴らしい仕事だったと拍手を贈りたい。

さて「最後の画像(写真)」ということでは、本ブログのテーマである気象衛星にも実は「最後の画像」がある。例えば2005年に引退した「ひまわり5号」に関しては最後の画像が公開されている。静止気象衛星の場合は赤道上空36000キロメートルという非常に高い場所にあるため、「はやぶさ」のように大気圏に突入して燃え尽きるというドラマチックな最後を迎えるのではなく、スペースデブリ(宇宙ゴミ)になって暗闇を漂うというやや地味な最後を迎えることになる。でも、衛星のスイッチを切ってご臨終となる瞬間は人間が決めるので、そこに「はやぶさ」とは異なるドラマがあるような気もする。その瞬間は胸につまるものがあるのではないかと思うが、実際のところどのように感じるのだろうか?

また、人生の終わりというわけではないが、静止気象衛星の交代時期もそろそろ迫ってきた。前回の「ゴーズ9号」から「ひまわり6号」への交代についてはありがとう!ゴーズの記事に書いたが、その次の主役交代である「ひまわり6号」から「ひまわり7号」への切り替えが、今から約2週間後の7月1日に実施される予定である。

ただし今回は主力機と予備機の切り替えなので、切り替えたからといって「ひまわり6号」の人生がすぐに終わるわけではなく、少なくともあと5年は「ひまわり7号」のバックアップとして稼働を続けることになる。つまり現在の静止気象衛星については、幸いにも「最後の画像」はあと5年以上先のこと。それまで、2台とも健康に過ごしてほしいものだと思う。

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「ひまわり6号」から「ひまわり7号」への切り替え

ひまわり7号に関する具体的なスケジュールが発表された。

運輸多目的衛星「ひまわり6号」から「ひまわり7号」への気象観測運用切り替えについて

現在のひまわりは6号だが、平成22年7月1日12時の画像から、ひまわり7号に切り替わるようである。既報では平成22年夏となっていたが、このたびそれが7月1日に正式決定した。

ただし、ひまわり7号はすでに以前から待機運用に入っており、これまでもひまわり6号の故障時に何回か登場している。また2009年7月の皆既日食時に、日食画像の提供に大活躍したことは記憶に新しい。また、ひまわり7号以降は三菱電機製造となるので、久しぶりの国産衛星登場となる。

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「ひまわり6号」に降雪の影響

もちろんこれは、宇宙空間の「ひまわり」に向けて雪が降ったという話ではなく、衛星データを受信する地上局に雪が降ったという話である。3月9日から10日にかけて降った雪の影響で、気象衛星「ひまわり6号」のデータ受信に影響が出ていたそうだ。

降雪による運輸多目的衛星「ひまわり6号」観測画像データの受信障害について

運輸多目的衛星「ひまわり6号」の観測運用を行っている気象衛星通信所(埼玉県比企郡鳩山町)において、9日22時00分の観測から10日01時00分の間、降雪の影響により観測画像データが受信できない状況が7回発生しました。原因は、降雪及びアンテナに付着した雪により、電波の受信レベルが下がり、正常な受信が行えなかったことによるものです。

先日の雪は、積雪の面ではそれほど大した雪ではなかったが、関東圏の受信局では降雪対策はあまりなされていないのかもしれない。とは言え、鶴岡八幡宮の大イチョウが倒れるぐらいの強風と湿った雪による悪天候ではあったので、そのあたりに何か障害を大きくする特殊要因があったか。

次期「ひまわり」の受信局に関するニュースが先日出ていたが、そこでは函館が一つの候補地に挙げられていた。もし函館に設置するなら、雪が降るたびに障害が発生するようではさすがに使い物にならないので、ヒーター付きなどの寒冷地仕様になるのだろう。

なお、受信ができなかったことによる影響は軽微とのこと。

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ひまわり6号が観測再開

ひまわり6号が本日から観測を再開した。

運輸多目的衛星新1号(ひまわり6号)による気象観測の再開について

11月16日(月)8時30分(北半球画像)から休止していました「運輸多目的衛星新1号(ひまわり6号)」の気象観測を、11月27日(金)13時00分(全球画像)から再開することにします。

ということなので、再開までには11日を要したことになる。当初の発表では1週間程度ということだったが、期間中も予備機のひまわり7号が観測を継続していたこともあり、突貫作業での復旧作業も特に必要なかったのだろう。営業日で数えれば8営業日でもあるし、予備機がある状況ならではの余裕と言うべきか。

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