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「ひまわり8号」による初画像の公開

次期静止気象衛星「ひまわり8号」の初画像が公開された。

ひまわり8号による初画像

上記ページには、平成26年12月18日午前11時40分(日本時間)に撮影された画像が公開されている。バンド1からバンド16と、16個の波長で観測された地球の姿が公開された。第一印象を述べてみたい。

まず、今回の一つの目玉である「可視3バンド合成カラー画像」である。静止気象衛星としては「世界初」のカラー画像だからである。

まず、何と言っても地球の縁が美しい。地球大気が徐々に薄まって宇宙空間に溶け込んでいくグラデーションが、青く鮮やかに見えるようになった。まさに「地球は青かった」を実感させる美しさである。この部分は従来の可視画像では明確には見えなかった部分で、歴代の「ひまわり」画像で初めて、大気の厚さを実感できる画像と言える。

地球の縁の鮮やかさに比べて、それ以外の部分は現行のひまわり6号・7号とそう大きく変わらないような感じを受ける。もちろん色の変化は滑らかであるが、見える雲の詳細さが劇的に変わったという感じはしない。ただしその理由は、現在公開されている画像では、デジタル台風で公開する8192x8192の画像と空間解像度が大差ないからである。ひまわり8号の可視画像はもっと解像度が高いはずで、真の実力はそれを見てから判断したいところである。

一方、陸上部分はくすんだ感じで、オーストラリアの赤茶けた大地が印象的ではあるものの、全体的にコントラストが低く見えづらい。各種メディアに掲載された画像の中には、コントラストを上げて鮮やかになった画像もあるので、RGBの割り当てを変えたり、チャネルごとにコントラストを変えたり、画像化の際の設定を変更すればある程度は解決するかもしれない。とはいえ、陸域観測用のランドサットなどに比べると鮮やかさに欠けた地球という印象は否めず、やや期待外れというところだろうか。

最後に赤外画像については、空間解像度が2倍に向上した点はインパクトが大きい。より鮮明に雲が見えるようになった。

さて、次のお楽しみは、2分30秒間隔、あるいは30秒間隔でコマ撮りした動画である。雲が発達していく様子を鮮明に捉えた動画は、今回の初画像以上のインパクトを与えるかもしれない。期待して待つことにしよう。

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