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ひまわり8号打ち上げ成功!

ひまわり8号の打ち上げが無事に成功した。
関係者の皆様、おめでとうございます。

これからひまわり8号が静止軌道に入って、すべての機器が順調に動いてくれれば、いよいよ次世代ひまわりの高性能センサーが威力を発揮する時がやってくる。来年の夏が楽しみである。

とはいえ、打ち上げプロジェクトはすんなり進んできたわけではなく、いくつかの難関を乗り越えてきた。以下に、ひまわり8号に関する関連記事を集めたので、経緯に興味のある方はお読みいただきたい。

ひまわり8号・9号計画

もちろん技術的な困難はいくつもあっただろうが、外からも見えた大きな波乱は、以下の2つの点である。

第一が、お金の問題である。ひまわり8号はそもそも当初は予算措置が危ぶまれており、打ち上げができないんじゃないかという危機感があった。それを取り上げた人気記事がひまわり8号に迫る危機である。最終的には2機分の予算が確保できたのでよかったが、ひまわりほど「元が取れている」衛星は他にないので、10年先の次々世代ひまわり10号・11号の際には、ぜひスムーズな予算措置をお願いしたいところである。

第二が、PFIの問題である。今回のひまわりは、衛星の運用管理を民間に任せるというPFI(Private Finance Initiative:プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)構想が一つの目玉となっていた(参考:内閣府 民間資金等活用事業推進室(PFI推進室)ホームページ)。そして今回のひまわりがこの分野では初のPFI案件だったことから、注目度は高く各社が受注競争にしのぎを削った。ところがこの受注競争は、意外な結末を迎えることとなる。それをまとめた記事が「ひまわり」運用事業入札に関するスカパーJSATの苦情申し立ては却下である。こうした紆余曲折を経て、今回のPFI事業は気象衛星ひまわり運用事業株式会社が担当することに決定した。

ひまわり8号と、2016年に打ち上げ予定のひまわり9号が、今後15年間の日本の気象衛星観測を担っていくことになる。災害が多発する日本だけでなく、ひまわりのデータはアジアやオセアニアなど多くの国々でも活用されている。次世代ひまわりに対する期待は大きく、ぜひ期待に応えてほしいものである。

なお、ひまわり8号の運用に伴って引退するひまわり6号も紆余曲折の多かった衛星である。そちらの経緯は歴代の静止気象衛星:ひまわり・ゴーズ・GMS・MTSAT・Himawariのページに簡単にまとめてある。またこのページには、ひまわり8号に関する内容もいくらか追加した。興味のある方は参照いただきたい。

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