「ひまわり」運用事業入札に関するスカパーJSATの苦情申し立ては却下
「ひまわり」運用事業入札に関する苦情処理は、ついに決着を迎えた。スカパーJSATの苦情申し立ては却下され、三菱UFJリースを中心とする3社連合の受注が決定した。
これまでの一連の流れは、以下のブログ記事にまとめている。
- 気象衛星ひまわり8号、9号を運用する民間事業者は三菱UFJリースグループに決定
- スカパーJSATが「ひまわり」入札で政府調達苦情検討委員会に苦情申し立て
- 「ひまわり」入札に関するスカパーJSATの苦情が政府調達苦情検討委員会に受理された
そして一昨日の7日に、この苦情申し立てに以下のような決定が下ったわけである。
気象庁は入札説明書で企業連合のうちの1社が指名停止となった場合に連合全体が資格を失うと規定。スカパーは同規定は不当だと主張したが、苦情検討委員会は「政府や調達機関の判断にゆだねられている」と気象庁の判断を支持した。
スカパーJSATには気の毒な決定だとは思うが、気象庁は規定通りにプロセスを進めたということであるし、その規定が不当かどうかという争いとなれば、スカパーJSATにあまり勝ち目はなかったかもしれない。今さら入札結果をひっくり返して一からやり直すのも大変な労力なので、やむを得ない決定とも言えるだろう。
こうして7月8日に行われた「ひまわり」運用事業に関する入札は、それから2ヶ月を経た9月7日になってようやく決着を迎えた。今後は三菱UFJリースを中心とした3社連合により、日本初の衛星運用PFI事業がスタートすることになる。
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