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感動を呼ぶ「最後の画像(写真)」

小惑星探査機「はやぶさ」が最後に撮像した地球画像が、多くの人の感動を読んでいる。

ISAS | 「はやぶさ」大気圏突入/カプセルも発見 / トピックス
ISAS | ラスト・チャンスの地球撮像 / トピックス

燃え尽きる前の人生(?)最後の仕事というだけでも感動的であるが、それだけではない。60億キロメートルも飛んでようやく地球という故郷を目前にするところまで戻ってきたのに、どうやっても故郷に戻ることはできないという、存在そのものが悲劇的である。それに加えて「はやぶさ」プロジェクトそのものにドラマが詰まっていた。世界初のミッションと不足する予算、着陸の成功と失敗、行方不明と再発見、数多くのトラブルとその解決、そしてカプセルの帰還と探査機の炎上。。。知人もこのプロジェクトに関わっていたそうだが、素晴らしい仕事だったと拍手を贈りたい。

さて「最後の画像(写真)」ということでは、本ブログのテーマである気象衛星にも実は「最後の画像」がある。例えば2005年に引退した「ひまわり5号」に関しては最後の画像が公開されている。静止気象衛星の場合は赤道上空36000キロメートルという非常に高い場所にあるため、「はやぶさ」のように大気圏に突入して燃え尽きるというドラマチックな最後を迎えるのではなく、スペースデブリ(宇宙ゴミ)になって暗闇を漂うというやや地味な最後を迎えることになる。でも、衛星のスイッチを切ってご臨終となる瞬間は人間が決めるので、そこに「はやぶさ」とは異なるドラマがあるような気もする。その瞬間は胸につまるものがあるのではないかと思うが、実際のところどのように感じるのだろうか?

また、人生の終わりというわけではないが、静止気象衛星の交代時期もそろそろ迫ってきた。前回の「ゴーズ9号」から「ひまわり6号」への交代についてはありがとう!ゴーズの記事に書いたが、その次の主役交代である「ひまわり6号」から「ひまわり7号」への切り替えが、今から約2週間後の7月1日に実施される予定である。

ただし今回は主力機と予備機の切り替えなので、切り替えたからといって「ひまわり6号」の人生がすぐに終わるわけではなく、少なくともあと5年は「ひまわり7号」のバックアップとして稼働を続けることになる。つまり現在の静止気象衛星については、幸いにも「最後の画像」はあと5年以上先のこと。それまで、2台とも健康に過ごしてほしいものだと思う。

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