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ひまわり8号?

気象庁のプレスリリースによると、そろそろ次期静止気象衛星の検討が始まるようだ。

第1回「静止気象衛星に関する懇談会」の開催について

平成27年にはひまわり7号の設計寿命を迎えるし、衛星を製作するにも5年ぐらいかかるから、そろそろ検討を始めておこう、ということらしい。

検討項目としては以下の3項目が具体的に挙げられている。

  1. 気象観測ミッションと他のミッションの相乗りの可能性
  2. 静止気象衛星の観測機能の格段の向上により、従来の気象庁での利用のみならず民間を含めた新たな分野への利用の可能性
  3. 民間における静止衛星の整備・運用のノウハウの蓄積を踏まえ、静止気象衛星の整備・運用における民間活力の活用の可能性

私にとっては、最も興味あるのは2番目の項目だ。これについて参考になりそうなのが、米国の静止気象衛星GOESシリーズの動向である。米国の方でも次の衛星GOES-Rからは次世代(第3世代)の設計になることが決まっており、その概要についてもいくつかの文書にその片鱗が見えてきている。

GOES NEXT

たとえば、現在のGOES(ひまわりも同様)は可視から赤外を5チャネルで観測しているが、それが次世代衛星では16チャネルに増加するようだ。また、可視画像の解像度は0.5kmと現在の2倍、全球は5分おきに観測、指定された1000kmの領域は30秒おきに観測(これは主に台風などの激しい気象現象のトラッキングに利用)など、現在の衛星から比べると大幅に性能が向上する見込みである。また雷検出器なども搭載されるようだ。

日本の次世代ひまわりも、おそらくこの次世代GOESの仕様を参考にしながら決まっていくと考えられる。上記のスペックは素晴らしいものだが、それに応じて観測データ量の方もなんだかすさまじく増えそうである。ただ観測開始が早くてもあと7年後であることを考えると、現在の10倍ぐらいのデータ量ならなんなく対応できるはずだと期待しよう。

今年末には次世代ひまわりに関する情報が取りまとめられるようである。このブログもひまわり7号の打ち上げ完了以来ネタ切れとなっていたが、これからはひまわり8号ネタでぼちぼちやっていくことになりそうだ。

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